アリストテレス（2017年生、母ブルーダイアモンド）

アリストテレス（2017年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時7歳）と交配したブルーダイアモンドが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の菊花賞(G1)で2着に入った他、2021年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月28日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったヴィースバーデンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のロードベイリーフに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月28日、中9週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したクリスティを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2020年）

1月26日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したケヴィンにクビ差届かず2着となった。

3月1日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたレクセランス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月9日、中9週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの出雲崎特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアステロイドベルトに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

9月20日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの小牧特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のフライライクバードを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月25日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったコントレイルにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2021年）

1月24日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴェルトライゼンデを半馬身振り切って重賞初制覇を遂げる

3月21日、中7週で迎えた11戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月27日、中7週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマカヒキ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月28日、中6週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5歳（2022年）

5月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚を伸ばせず17着に敗れた。

10月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

12月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

6歳（2023年）

1月22日、中3週で迎えた20戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

3月25日、中8週で迎えた21戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5月28日、中8週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

11月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

7歳（2024年）

3月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた24戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月21日、中6週で迎えた25戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

6月1日、中5週で迎えた26戦目は、G3の鳴尾記念（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

2024年6月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。