アンタンスルフレ（2018年生、母エーシンチェロキー）

アンタンスルフレ（2018年4月4日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「激しい(仏)+輝き(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のトーセンジョーダン（当時12歳）と交配したエーシンチェロキーが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2023年の東海菊花賞に勝利した他、2022年の北國王冠(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、栄進牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって378万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

9月19日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では脚が残っておらず17着に終わった。

3歳（2021年）

5月9日、約7か月半の休養明けで迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

6月18日、中5週で迎えた4戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサンデーグラスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月29日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピスターシュドールに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

7月27日、中3週で迎えた6戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキュアップラパパに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクセリアに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の浦和×大井エキサイティングリレー賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキュアグローリーに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月22日、中3週で迎えた9戦目は、彩の国賞（浦和ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のドラムに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳オープンの’21 スターバーストカップ（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（3戦3勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

11月24日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、晩秋特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったモリデンアローに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

2月24日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦の麗月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた13戦目は、沈丁花特別（浦和ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のソフィアバローズに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

4月29日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の緑風特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（7戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月1日、中4週で迎えた15戦目は、アヤメ特別（浦和ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（8戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったキーピリオッドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中3週で迎えた16戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の七夕月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月18日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したペイシャシオンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg戻して迎えた18戦目は、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったロッキーブレイヴに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、地方重賞の北國王冠（金沢ダート2600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウラノメトリアをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月8日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた20戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（5戦3勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

12月31日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた21戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったウインユニファイドに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5歳（2023年）

6月1日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（6戦3勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

7月17日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったナムラマホーホに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月28日、中9週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた24戦目は、オータムカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（8戦3勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月5日、中4週で迎えた25戦目は、北國王冠（金沢ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（9戦3勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモポポラリタに8馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

11月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、東海菊花賞（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（10戦4勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアラジンバローズに1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

12月26日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、金盃トライアル（大井ダート2600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤギザオウを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2024年）

1月24日、中3週で迎えた28戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸野勝虎騎手（11戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月17日、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた30戦目は、東海桜花賞（名古屋ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（12戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた31戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（13戦5勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

7月15日、中9週で迎えた32戦目は、名港盃オープン（名古屋ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（14戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

8月25日、中5週で迎えた33戦目は、イヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（15戦5勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた34戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（16戦5勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた35戦目は、北國王冠（金沢ダート2600m 晴/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイパープルに5馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす