ニュースヴァリュー（1989年生、母アンテイツクヴアリユー）

ニュースヴァリュー（1989年1月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeattle Song（当時8歳）と交配したアンテイツクヴアリユーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦6勝2着5回。1994年の札幌スプリントステークス(G3)で2着に入った他、1994年のパラダイスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

4月26日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。馬体重は422kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったオースミゴールドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月14日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒダサンラインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のあさがお賞（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたスーパーミヨチャン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月15日、中5週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝2000m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハシノグリーンをハナ差振り切って2勝目をマークした。

4歳（1993年）

4月11日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、5歳以上900万下のJT賞’93阪神ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のチョウカイステージに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月30日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーワビームに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月12日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月14日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（1994年）

1月22日、中6週で迎えた12戦目は、宮水ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたサマニベッピン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の氷ノ山ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた14戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、’94ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のオースミナイトに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月26日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったビコーアルファーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中5週で迎えた17戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のイブキクラッシュに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月17日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールドマウンテンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月16日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。