アフリカンビート（2002年生、母レディオブチャド）

アフリカンビート（2002年1月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アフリカの鼓動」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したレディオブチャドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の六社特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月24日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエリモファイナルを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月27日、中4週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

3歳（2005年）

4月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた4戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月28日、中3週で迎えた5戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったリアルコンコルドにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったシンメイセレリティにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2006年）

1月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエイシンイイデサンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

7月1日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

7月29日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のディアプルーデンスをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

8月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

10月7日、中4週で迎えた13戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でL.イネス騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2006ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

5歳（2007年）

2月4日、中8週で迎えた16戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

3月3日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインクルセイドをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月2日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

8月26日、中7週で迎えた23戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

10月20日、中7週で迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

6歳（2008年）

7月27日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月15日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。5着を確保した。