ウィリアムバローズ（2018年生、母ダイアナバローズ）

ウィリアムバローズ（2018年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のミッキーアイル（当時7歳）と交配したダイアナバローズが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中原牧場。2024年の東海ステークス(G2)に勝利した他、2024年の日本テレビ盃(Jpn2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

5月30日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったウインチェレステに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のゲットアップに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジジに約11馬身の大差をつけて2勝目をマークした。

12月5日、中3週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワドノヴァンに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月25日、中2週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、バーデンヴァイラーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のソルドラードに6馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月10日、中2週で迎えた10戦目は、卯月ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードエクレールを猛烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

9月18日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたアシャカトブ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

5歳（2023年）

1月8日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ニューモニュメントにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は横山武史騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったハヤブサナンデクンにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

9月17日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のベストリーガードを半馬身振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

11月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2024年）

1月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオメガギネスに1馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。

5月1日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月25日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のウシュバテソーロに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月4日、中5週で迎えた20戦目は、Jpn1のJBCクラシック（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。