ダブルティンパニー（2002年生、母オイスターチケット）

ダブルティンパニー（2002年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オーケストラの演奏の最高潮での２つのティンパニーの音から」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したオイスターチケットが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地37戦5勝2着6回。2008年のアンドロメダステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2005年の白百合ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったアップドラフトに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセゾンインチーフに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレディマーメイドに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

5月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、アスカロンにハナ差交わされて2着となった。

7月3日、中4週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月28日、中7週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の元町特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5歳（2007年）

1月21日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、オナーチェイサーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月28日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ヨドノテイオーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月13日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のパルエクスプレスを半馬身振り切って順当に勝利した。

6月10日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月4日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったダイシンハーバーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の2007ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラックシャンツェに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

12月16日、中1週で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のソリッドプラチナムをアタマ差振り切って5勝目を手にした。

6歳（2008年）

1月27日、中5週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6月1日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

8月3日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月15日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ヤマニンキングリーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

12月13日、中3週で迎えた28戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

7歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた29戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた30戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた32戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

6月21日、中9週で迎えた33戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月23日、中8週で迎えた34戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

10月17日、中7週で迎えた35戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた37戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。