スーパーホーネット（2003年生、母ユウサンポリッシュ）

スーパーホーネット（2003年3月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「戦闘機名（Ｆ／Ａ－１８）」。毛色は鹿毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時14歳）と交配したユウサンポリッシュが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）ガーベラパークスタッド。戦績は、中央平地30戦10勝2着4回、海外1戦0勝。2007年、2008年とマイルチャンピオンシップ(G1)で2回2着に入った他、2010年の安田記念(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月11日、デビュー戦は岩崎祐己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のディープウイングをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

10月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアポロノサトリをクビ差振り切って2勝目を手にした。

12月11日、中5週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したフサイチリシャールにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2006年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月16日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

10月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた10戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のホッコーソレソレーに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

11月19日、中1週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

4歳（2007年）

2月25日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホッコーソレソレーをハナ差振り切って制した。

4月14日、中4週で迎えた14戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を爆発させて、最後は2着のマイネルハーティーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

9月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のアンブロワーズに4馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

10月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフサイチリシャールをハナ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

11月18日、中2週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワメジャーにクビ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2008年）

3月30日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月17日、中6週で迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡佑介騎手（8戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキストゥヘヴンに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月8日、中2週で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤岡佑介騎手（9戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月12日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で藤岡佑介騎手（10戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るウオッカを上がり3位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

11月23日、中5週で迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤岡佑介騎手（11戦6勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーメンブラットを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月14日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は13戦連続で藤岡佑介騎手（12戦6勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2009年）

4月18日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で藤岡佑介騎手（13戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカンパニーをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月7日、中6週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で藤岡佑介騎手（14戦7勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

7歳（2010年）

2月21日、約8か月半の休み明けで迎えた28戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は16戦連続で藤岡佑介騎手（15戦7勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

4月17日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で藤岡佑介騎手（16戦7勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月6日、中6週で迎えた30戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で藤岡佑介騎手（17戦7勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したショウワモダンに半馬身届かず2着となった。

10月31日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で藤岡佑介騎手（18戦7勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。