リュヌルージュ（2015年生、母ムーンハウリング）

リュヌルージュ（2015年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「赤い月(仏)。父名、母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のモンテロッソ（当時8歳）と交配したムーンハウリングが12歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。2020年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入った他、2020年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月19日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユーキャンスマイルに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

3歳（2018年）

3月10日、中9週で迎えた4戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したオールフォーラヴを捕まえ切れず、ハナ差の2着となった。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月24日、中7週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたアドマイヤアゼリ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月1日、中9週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモンテグロッソに1馬身3/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月22日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、最後はヤマニンエルフィンと並んで3着同着となった。

10月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

4歳（2019年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したテリトーリアルに3/4馬身届かず2着となった。

3月3日、中3週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月4日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

5歳（2020年）

2月8日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のヒルノダカールをクビ差振り切って休み明け初戦を物にした。

3月14日、中4週で迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、伸びてきたフェアリーポルカ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月25日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6月14日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月15日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

6歳（2021年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は団野大成騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた25戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

10月24日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

2021年11月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。