キョウエイボナンザ（1988年生、母カツプリマドンナ）

キョウエイボナンザ（1988年3月29日）は、日本の競走馬。毛色は芦毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時8歳）と交配したカツプリマドンナが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地32戦6勝2着3回、地方2戦0勝。1992年の多摩川ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1994年のニューイヤーステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月5日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るビコーフウジンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

1月15日、中0週で迎えた2戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

5月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下の露草賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエスジーマーチを半馬身振り切って久々の実戦を物にした。

6月8日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた8戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたハイフェザー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカイウンテンシに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（1992年）

9月5日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイエムタイホウに5馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

10月18日、中5週で迎えた11戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

10月31日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のコウエイダッシュをクビ差振り切って5勝目をマークした。

11月15日、中1週で迎えた13戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（6戦2勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、シンコウラブリイに半馬身交わされて2着に敗れた。

5歳（1993年）

1月16日、中8週で迎えた14戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

10月30日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

11月27日、中1週で迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた19戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったエアリアルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（1994年）

1月16日、中2週で迎えた20戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビコーアルファーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月30日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

8月7日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず11着に敗れた。

9月11日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月23日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

11月6日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月11日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた27戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

7歳（1995年）

5月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた29戦目は、S.ソト騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた30戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

8月13日、中6週で迎えた31戦目は、BSNオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はS.ソト騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた32戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた33戦目は、東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月10日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。