ハギノリアルキング（1990年生、母サウンド）

ハギノリアルキング（1990年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時11歳）と交配したサウンドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着3回、地方1戦0勝。1996年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利した他、1995年の目黒記念(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月30日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミスズシンザンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

6月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のオーゴンテイオーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月4日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

4歳（1994年）

2月5日、約7か月の休養明けで迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の湯村特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の渥美特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったソーエームテキに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月3日、中3週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のファーストグッドを半馬身振り切って制した。

5月1日、中3週で迎えた8戦目は、メルボルントロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングファラオをハナ差振り切って4勝目を手中に収めた。

5月21日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのエメラルドステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクセツギンガを上がり1位の末脚で半馬身差し切って5勝目をマークした。

11月12日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦4勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

5歳（1995年）

1月28日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラローレルをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。

3月12日、中2週で迎えた14戦目は、G2の阪神大賞典（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったナリタブライアンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中5週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月4日、中5週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

10月21日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦4勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

6歳（1996年）

1月21日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスギノブルボンをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

3月9日、中6週で迎えた21戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月1日、中5週で迎えた23戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

11月17日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい18着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦4勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったマルカダイシスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

12月29日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7歳（1997年）

2月15日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4月5日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（10戦3勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた29戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6月7日、中5週で迎えた30戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

8歳（1998年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた32戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

2月21日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた33戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

5月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。