アルハンブラハイ（1988年生、母コーステツド）

アルハンブラハイ（1988年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したコーステツドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦6勝2着5回、中央障害7戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1993年の競馬法制定70周年記念初風ステークス。

経歴

デビュー前

松山吉三郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

8月5日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、アクティブレディーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

12月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のハードマイキックに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダンスアクションを3/4馬身振り切って制した。

3月17日、中6週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月3日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月15日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

4歳（1992年）

1月12日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したキョウエイブランドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

2月8日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

6月14日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーアエンペラーにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月28日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったセノエアトラスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上500万下の袖ケ浦特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロングポルカに3馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月11日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月26日、中6週で迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマルダイダンサーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（1993年）

1月23日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったハッピーチョイスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月6日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイショウマインドに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月28日、中2週で迎えた21戦目は、東風ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

7月10日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（9戦4勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月11日、中8週で迎えた23戦目は、競馬法制定70周年記念初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブランドエレッセを半馬身振り切って6勝目をゲットした。

10月9日、中3週で迎えた24戦目は、東京競馬場スタンド増築記念神無月ステーク（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（11戦5勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた25戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。

11月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、J.サントス騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

6歳（1994年）

1月6日、中5週で迎えた27戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は竹原啓二騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた30戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

11月13日、約7か月半の休み明けで迎えた31戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったモンパルナスから約11馬身差の2着となった。

11月26日、中1週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったナナヒカリから3馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアマミマーチに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた34戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったタヤスジュピターからクビ差の2着に甘んじた。

3月5日、中7週で迎えた35戦目は、鈴木勇騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイカツストームから9馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた36戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木勇騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のベストダージリンに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月8日、中1週で迎えた37戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木勇騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。