ピイエフドルチェ（2005年生、母サンレモン）

ピイエフドルチェ（2005年6月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ピアノフォルテの略＋甘美に（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のミラクルアドマイヤ（当時10歳）と交配したサンレモンが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は久保時夫。戦績は、中央平地11戦0勝、地方27戦9勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年のプラタナス賞(一般A3以下)。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

5月24日、デビュー戦は荻野要騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野要騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

8月13日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の笠形山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた5戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた6戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月5日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D7三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアーモンドグランスに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

11月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上D2四（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上D2一（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったミツアキドンドンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上D1一（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のラガートップランに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2009年）

1月2日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上C5一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブリジットに9馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月26日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から21kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフィールドハーバーに5馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

6月16日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上B2二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフィールドハーバーに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月8日、中7週で迎えた14戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

9月16日、中5週で迎えた15戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、藻川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた16戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、プラタナス賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスズカオペックに3馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

11月1日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

12月12日、中5週で迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

5歳（2010年）

2月3日、中7週で迎えた19戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、近畿・中国・四国交流特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた20戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、兵庫の特産品特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた21戦目は、コベルコ教習所杯（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた22戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（7戦5勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したスーパーフライに3/4馬身届かず2着となった。

5月25日、中2週で迎えた24戦目は、JRA姫路場外特別（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（8戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、イーガデザイアに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月15日、中2週で迎えた25戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、神姫バス杯（姫路ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月20日、中4週で迎えた26戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（9戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノスレンダーを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月5日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上A2 B1（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（10戦6勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカワチノオジサンに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月24日、中2週で迎えた28戦目は、小野ひまわり特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（11戦7勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のモントレルドに1馬身1/4の差をつけて9勝目をマークした。

9月23日、中3週で迎えた29戦目は、有馬温泉兵衛向陽閣特別（園田ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（12戦8勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

11月30日、中9週で迎えた30戦目は、スカパー!255アクセス特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（13戦8勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた31戦目は、ヴィズミック特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（14戦8勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6歳（2011年）

1月1日、中2週で迎えた32戦目は、初夢特別（園田ダート1230m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（15戦8勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したピースプロテクターにクビ差届かず2着となった。

2月2日、中4週で迎えた33戦目は、猪名川彫刻の道特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（16戦8勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた34戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、さわやか特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた35戦目は、軽機開発「闘う零細企業」出版記念特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

10月16日、約6か月半の休養明けで迎えた36戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の角田浜特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

7歳（2012年）

1月29日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた38戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。