ヴィクトゥーラ（2018年生、母グローリアスローズ）

ヴィクトゥーラ（2018年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「生きる(ラテン語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したグローリアスローズが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着1回、地方8戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2020年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月17日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 雨/重）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクリーンスイープに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月29日、中5週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのベゴニア賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2021年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

4月3日、中5週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの恵山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

10月16日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

4歳（2022年）

2月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

3月5日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたオメガロマンス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のレッドランメルトに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2023年）

2月18日、中8週で迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

5月27日、中9週で迎えた16戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月3日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

10月10日、中4週で迎えた18戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、大磯まつり2023（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチョッピーを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

6歳（2024年）

1月1日、中7週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた20戦目は、クイック時計修理新春記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビヨンドボーダーズに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月2日、中4週で迎えた21戦目は、しずおか早春特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4月13日、中9週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、鳥待月特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったムエックスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月3日、中2週で迎えた23戦目は、ザ!憲法記念日（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったムエックスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中7週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた24戦目は、ロマンティックナイト賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた25戦目は、花梨賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。