コウジンプリンセス（1994年生、母ニツトーハマナス）

コウジンプリンセス（1994年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のイブンベイ（当時10歳）と交配したニツトーハマナスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川英明。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方29戦7勝2着7回。主な勝ち鞍は1999年の日刊スポーツ杯(一般B1以下)。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

6月14日、デビュー戦は藤井正輝騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月11日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

10月19日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月2日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたナリタエイコウ決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月9日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月16日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月23日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

4歳（1998年）

3月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた10戦目は、工藤勉騎手を鞍上に迎えて、一般C3（高崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月26日、中5週で迎えた11戦目は、一般C（高崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で工藤勉騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月3日、連闘で迎えた12戦目は、福原好隆騎手を鞍上に迎えて、一般C3（高崎ダート1330m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のサラームボーイをアタマ差制して待望の初勝利を挙げた。

5月29日、中3週で迎えた13戦目は、見附正徳騎手を鞍上に迎えて、一般C2 C3（高崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた14戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、一般C2（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るムラノフナウタを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

7月21日、中1週で迎えた15戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、シリウス特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサチノダイオーにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

8月2日、中1週で迎えた16戦目は、シリウス特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレオプリマを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月30日、中3週で迎えた17戦目は、アルデバラン特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で平瀬城久騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るサカエオーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

9月13日、中1週で迎えた18戦目は、アルタイル特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で平瀬城久騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるキングスカップを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月27日、中1週で迎えた19戦目は、アルデバラン特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は加藤和義騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエゾノシンカンを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

10月12日、中1週で迎えた20戦目は、アルタイル特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるエーブジャパンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

10月26日、中1週で迎えた21戦目は、エッグ杯（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で平瀬城久騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキングスカップを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で迎えた23戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で平瀬城久騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエアーキーマンを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中1週で迎えた24戦目は、安部竜司騎手を鞍上に迎えて、一般B2（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したテンノカゼを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴルデンオリオンを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた26戦目は、一般B1（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた27戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、一般C1ロ（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた28戦目は、原洋順騎手を鞍上に迎えて、一般C1ハ（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた29戦目は、土田龍也騎手を鞍上に迎えて、一般C1ハ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた30戦目は、和田高明騎手を鞍上に迎えて、一般C1 C2（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた31戦目は、一般C1 C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田高明騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた32戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、一般C1 C2（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた33戦目は、坂口重政騎手を鞍上に迎えて、一般C1 C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

10月26日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（10戦2勝）。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るケイシュウシラユキを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月7日、中1週で迎えた35戦目は、日刊スポーツ杯（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（11戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイアッパレを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って7勝目をつかんだ。

12月6日、中3週で迎えた36戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で平瀬城久騎手（12戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた37戦目は、レグルス特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で平瀬城久騎手（13戦4勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6歳（2000年）

1月3日、中1週で迎えた38戦目は、ほくてつニューイヤーカップ（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で平瀬城久騎手（14戦4勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。