ソングライン（2018年生、母ルミナスパレード）

ソングライン（2018年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オーストラリアに伝わる道の名。祖先の足跡」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したルミナスパレードが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の農林水産省賞典安田記念(G1)を連覇した他、2023年のヴィクトリアマイル(牝G1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

6月20日、デビュー戦はD.レーン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクールキャットに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のトーセンメラニーに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2021年）

1月16日、中7週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のララクリスティーヌに3馬身の差をつけて優勝

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたシュネルマイスター決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月15日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月23日、中9週で迎えた7戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサトノウィザードをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。

12月25日、中8週で迎えた8戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

4歳（2022年）

2月26日、鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のCasa Creedをクビ差制して同レース2勝目を挙げた。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた11戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシュネルマイスターをクビ差振り切って初のG1タイトルを掴み取った。

9月11日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5歳（2023年）

2月25日、鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のソダシをアタマ差振り切ってマイル女王の称号を手に入れた。

6月4日、中2週で迎えた15戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のセリフォスに1馬身1/4の差をつけて3つ目のG1タイトルをつかんだ。

10月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したエルトンバローズにハナ差届かず2着に甘んじた。