オレハマッテルゼ（2000年生、母カーリーエンジェル）

オレハマッテルゼ（2000年1月16日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「俺は待ってるぜ」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したカーリーエンジェルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地38戦9勝2着8回。2006年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2006年の京王杯スプリングカップ(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

5月25日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマヤノボビソックスをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたイナズマシーザー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

4歳（2004年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤナギムシをアタマ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

2月22日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のタケシバオーメモリアル（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤロッキーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月14日、中2週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のメイズイメモリアル（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下のメジロラモーヌメモリアル（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したラシルフィードにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月23日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のブラストサンデーをハナ差振り切って3勝目を獲得した。

6月12日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

10月31日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のニホンピロキースに1馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のオグリキャップメモリアル（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったアルビレオに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中1週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2004ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、抜け出したホウライウォニングにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2005年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトールハンマーをクビ差振り切って5勝目を奪取した。

3月6日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したニシノシタンに半馬身届かず2着に敗北した。

5月1日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のジョリーダンスを半馬身振り切って6勝目を獲得した。

5月15日、中1週で迎えた20戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアサクサデンエンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月5日、中2週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のフォーカルポイントをハナ差振り切って休み明け初戦をモノにした。

6歳（2006年）

1月5日、中5週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた24戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフジサイレンス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

2月26日、中3週で迎えた25戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラインクラフトをクビ差振り切って上半期スプリント王の座に輝いた。

5月13日、中6週で迎えた27戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のインセンティブガイに2馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

6月4日、中2週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

10月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月28日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた30戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月17日、中6週で迎えた31戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って最後はブルーショットガンと並んで14着同着となった。

7歳（2007年）

2月18日、中8週で迎えた32戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた33戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

5月12日、中6週で迎えた34戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた35戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（7戦2勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず18着に終わった。

9月9日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた37戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた38戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。