グラスミューズ（2007年生、母グラスレインボー）

グラスミューズ（2007年5月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の詩神」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時12歳）と交配したグラスレインボーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タツヤファーム。戦績は、中央平地6戦0勝、地方26戦6勝2着9回。主な勝ち鞍は2010年のホテル四季の風賞(一般C3-1)。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

3歳（2010年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

5月30日、中3週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

6月20日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

7月21日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた7戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C3-5（門別ダート1000m 曇/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のメジロダイアンに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月3日、中1週で迎えた8戦目は、天馬街道賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったサラマナエイジュンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた9戦目は、一般C3-3（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るジョウノストーンを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

9月1日、連闘で迎えた10戦目は、応援ビヤパーティーAiba浦河賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた11戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、一般C3-1（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3-2（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったプリミエールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月14日、中1週で迎えた13戦目は、うまレターオータムカップ賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったプリミエールに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月2日、中2週で迎えた14戦目は、ホテル四季の風賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハレブタイを3/4馬身振り切って3勝目をつかんだ。

11月9日、連闘で迎えた15戦目は、パンジー特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したイケイケゴーゴーにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月18日、中5週で迎えた16戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、ようこそ南関さん特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリワードプレザンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月31日、中1週で迎えた17戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、我家恒例の競馬祭特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラッシュモアに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2011年）

1月17日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上田将司騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

1月23日、連闘で迎えた19戦目は、一般C2ロ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上田将司騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月30日、連闘で迎えた20戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、一般C2-6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクォーターデッキに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2-5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は上田将司騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイダイベアハートに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月20日、連闘で迎えた22戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、福山・高知連携龍馬シリーズ三戦（福山ダート1250m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったハッピーリボンから1馬身半差の2着に敗北した。

3月20日、中3週で迎えた23戦目は、牧野公園桜まつり特別（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は上田将司騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた24戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、東日本被災地復興支援特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり3着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったセトノゼディタブに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた26戦目は、内原野つつじ特別（高知ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた27戦目は、「おはようモーニングとく戦」（福山ダート1250m 雨/不良）に出走。鞍上は渡辺博文騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた28戦目は、南谷圭哉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゼンノオリンピアに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月10日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南谷圭哉騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシルキーチュチュに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月23日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南谷圭哉騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で南谷圭哉騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で南谷圭哉騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。