エアアルマス（2015年生、母Nokaze）

エアアルマス（2015年5月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+世界最高級アルマスキャビアより」。毛色は鹿毛。種牡馬のマジェスティックウォリアー（当時10歳）と交配したNokazeが7歳のときに産んだ仔が本馬である。2020年の東海ステークス(G2)に勝利した他、2019年のエニフステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月5日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったサウンドキアラにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードダヴィンチに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2018年）

4月14日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

5月20日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったチトニアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月13日、中2週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のトゥザフロンティアに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月24日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたエントシャイデン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月23日、中3週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4歳（2019年）

2月23日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の天神橋特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサウンドキアラに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

5月12日、中6週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアメリカンファクトに4馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月7日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴァニラアイスをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

10月12日、中4週で迎えた14戦目は、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のヴェンジェンスに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月9日、中3週で迎えた15戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

5歳（2020年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2の東海テレビ杯東海ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のヴェンジェンスを半馬身振り切って重賞初制覇を果たした。

11月8日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

12月6日、中3週で迎えた18戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

6歳（2021年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

5月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

10月31日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオータムリーフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

12月26日、中7週で迎えた23戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのりんくうステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7歳（2022年）

1月30日、中4週で迎えた24戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

7月10日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のオメガレインボーに2馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

12月11日、中3週で迎えた27戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に敗れた。

8歳（2023年）

1月29日、中6週で迎えた28戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天与のガッツで諦めることなく走り切り、5着を確保した。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた30戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

10月4日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

11月21日、中6週で迎えた32戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったルーチェドーロに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9歳（2024年）

1月3日、中5週で迎えた33戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

2月28日、中7週で迎えた34戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4月9日、中5週で迎えた35戦目は、ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村健司騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

5月30日、中6週で迎えた36戦目は、短夜賞（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

8月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、イヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡村健司騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

デビュー前

林隆之厩舎（川崎）へ入厩。