エイシンアポロン（2007年生、母Silk And Scarlet）

エイシンアポロン（2007年1月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の太陽神」。毛色は栗毛。種牡馬のGiant's Causeway（当時10歳）と交配したSilk And Scarletが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦4勝2着4回。2011年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2009年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月2日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のニシノマナザシに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月20日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたリディル決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月14日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のアニメイトバイオに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

12月20日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったローズキングダムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

3月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたヴィクトワールピサ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月10日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたアリゼオ決め手に屈してハナ差の2着となった。

10月31日、中2週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

4歳（2011年）

10月9日、約11か月半の休養明けで迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月22日、中1週で迎えた13戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアプリコットフィズをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

11月20日、中3週で迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフィフスペトルをクビ差振り切って下半期マイル王の称号を手中に収めた。

5歳（2012年）

4月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

6月3日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた18戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（9戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

11月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（10戦2勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。