カンジンチョウ（1994年生、母キヨパーミーン）

カンジンチョウ（1994年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスルーオダイナ（当時10歳）と交配したキヨパーミーンが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨミネ牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着4回、地方2戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の神奈川新聞杯(900万下)。

経歴

デビュー前

ゴールドホースクラブにてで一口馬主が募集された。

森安弘昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

3月1日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグリーンブリッツを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月26日、中5週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝2000m 外回り晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のアマリリス賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたシンボリメロディー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月2日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4歳（1998年）

1月18日、中4週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

5歳（1999年）

1月5日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、タヤスグレイツに半馬身交わされて2着となった。

1月17日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったグレイズシチーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のフェアサクセスに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月6日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、’99フレンドリースパー特別（6）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエアーズロックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

4月4日、中1週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の野島崎特別（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったジェーニオに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた19戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月2日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエアタフゴングから3馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中6週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた22戦目は、4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハイパーナカヤマをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6歳（2000年）

12月3日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、D.ハリソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の2000フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦3勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

8歳（2002年）

2月2日、約13か月半の休養明けで迎えた26戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた28戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御宿特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。