デスペラード（2008年生、母マイネノエル）

デスペラード（2008年2月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「映画名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時8歳）と交配したマイネノエルが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田中裕之。戦績は、中央平地34戦9勝2着3回。2013年、2014年とステイヤーズステークス(G2)を連覇した他、2014年の京都記念(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中裕之から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、市川義美によって1,312.5万円で落札された。

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月9日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

2月12日、中1週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミッキーオーラに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキングオブフェイスを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

3月27日、中2週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

5月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのいぶき賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月16日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたグランドシチー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したローマンレジェンドを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のカーマインに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

1月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタシルクロードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

3月4日、中4週で迎えた14戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた15戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月19日、中4週で迎えた16戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

8月25日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

10月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

10月21日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラアルディートをクビ差振り切って5勝目をマークした。

12月1日、中3週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2013年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタニノエポレットをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月17日、中9週で迎えた23戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドシップを差し切れず、2馬身差の2着となった。

4月28日、中5週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

5月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

10月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた27戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、6着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた28戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユニバーサルバンクに3馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

12月22日、中2週で迎えた29戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

6歳（2014年）

2月16日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーセンラーを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き17着に敗れた。

10月14日、約5か月半の休養明けで迎えた32戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

12月6日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のファタモルガーナを半馬身振り切って連覇達成