テンジンハルカゼ（2010年生、母エンドレスサン）

テンジンハルカゼ（2010年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋春風」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時17歳）と交配したエンドレスサンが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方30戦9勝2着9回。主な勝ち鞍は2014年のムーンライト特選(C2-1)。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月27日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3歳（2013年）

1月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

3月23日、中8週で迎えた3戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

5月26日、中8週で迎えた4戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7月28日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で山崎亮誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山崎亮誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

10月6日、中4週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた7戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 26（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったドリームルーツに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた8戦目は、日野太一騎手を鞍上に迎えて、からあげもり山杯（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスリーバリアントに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上C2 22（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で日野太一騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヴァンブランに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月15日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上C2 16（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で日野太一騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスターバトマーテルに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2014年）

1月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で日野太一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

2月1日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

2月11日、中0週で迎えた13戦目は、4歳以上C2 13（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は日野太一騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスプリングスワンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月2日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で日野太一騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したペプチドパールにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月21日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスプリングスワンに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月20日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドウインドを驚異的な末脚でアタマ差だけ差し切って5勝目をゲットした。

5月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（4戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったハナズタイガーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフェアリーフロスに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月31日、中1週で迎えた19戦目は、ケンタウルス座特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンダーバードに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月21日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は日野太一騎手（6戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったドリームルーツに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で日野太一騎手（7戦3勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったドリームルーツに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月10日、中2週で迎えた23戦目は、百日草賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったドリームルーツに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月31日、中2週で迎えた24戦目は、ミズバショウ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（9戦4勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（10戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイメイチャームに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月5日、中2週で迎えた26戦目は、わし座特選（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（11戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャッピーに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月18日、中1週で迎えた27戦目は、ムーンライト特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（12戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホットスルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月15日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（13戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた29戦目は、長崎街道塚崎宿特選（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は日野太一騎手（8戦3勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエーシンプローストに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月21日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（14戦6勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

5歳（2015年）

1月11日、中2週で迎えた31戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、長崎街道塩田宿特選（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた32戦目は、早緑月特選（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は日野太一騎手（9戦3勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた33戦目は、オリオン座特選（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（15戦6勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた34戦目は、サンライズ特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（16戦6勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた35戦目は、ふたご座特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は日野太一騎手（10戦3勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月2日、中4週で迎えた36戦目は、端午特選（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で日野太一騎手（11戦3勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。