ワールドリング（2018年生、母スパイラルリング）

ワールドリング（2018年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトゥザワールド（当時7歳）と交配したスパイラルリングが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大北牧場。2021年の優駿スプリント(S2)に勝利した他、2021年の優駿スプリント(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

張田京厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2020年）

6月19日、デビュー戦は張田昂騎手を鞍上に据えて、2歳戦のライラックデビュー（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。馬体重は494kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレオワントップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月19日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦のリバーサイドジュニア特別（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたトーセンジャック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月30日、中9週で迎えた3戦目は、2歳戦のマキバスナイパー・メモリアル（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコンモートフーガに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

10月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた5戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の南部駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2021年）

1月7日、中7週で迎えた6戦目は、3歳S3のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は張田昂騎手（4戦2勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた7戦目は、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（5戦2勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のクラシックトライアル（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトーセンブライアンに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

3月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田昂騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月9日、中4週で迎えた11戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた12戦目は、3歳S2の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハートプレイスに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

9月7日、中9週で迎えた13戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（8戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノレオニダスを半馬身振り切って制した。

10月6日、中3週で迎えた14戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（9戦4勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（10戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

4歳（2022年）

3月9日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田昂騎手（11戦4勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

4月20日、中5週で迎えた17戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で張田昂騎手（12戦4勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた18戦目は、神田川オープン（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で張田昂騎手（13戦4勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月9日、中3週で迎えた19戦目は、ゆりかもめオープン（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で張田昂騎手（14戦4勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンティノウスを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って圧倒的支持に応えた。

7月20日、中5週で迎えた20戦目は、S3のプラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で張田昂騎手（15戦5勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したティーズダンクを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

8月4日、中1週で迎えた21戦目は、高津オープン（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で張田昂騎手（16戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったファルコンビークに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中4週で迎えた22戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で張田昂騎手（17戦5勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

11月3日、中7週で迎えた23戦目は、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で張田昂騎手（18戦5勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

5歳（2023年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、’23ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で張田昂騎手（19戦5勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた25戦目は、梅花賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で張田昂騎手（20戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったアマネラクーンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中2週で迎えた26戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で張田昂騎手（21戦5勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた27戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 小雨/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた28戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた29戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の福永洋一記念（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月17日、中2週で迎えた30戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた31戦目は、一般A2（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた32戦目は、倉兼おつかれさま特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で林謙佑騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた33戦目は、所蛍騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた34戦目は、一般A2（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は林謙佑騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた35戦目は、一般A2（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた36戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、一般A3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた37戦目は、濱尚美騎手を鞍上に迎えて、一般A3（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた38戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、それ4着特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

6歳（2024年）

1月14日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた39戦目は、ビオラ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

2月4日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた40戦目は、アメジスト特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大澤誠志郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

2月25日、中2週で迎えた41戦目は、令月特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大澤誠志郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

8月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた42戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、メジカ特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。