アキノホウサク（2001年生、母ローザンヌシチー）

アキノホウサク（2001年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋豊作」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラローレル（当時10歳）と交配したローザンヌシチーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方24戦13勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年のお年玉特別石川県馬主協会長賞(一般B2-1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石橋本牧場から「北海道9月市場サラブレッド1歳」に上場され、秋元雅夫によって262.5万円で落札された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月18日、デビュー戦は穂苅寿彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く17着に終わった。

12月6日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

3歳（2004年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

4月11日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

5月23日、中5週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳B5（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミズホエクセルに約14馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

6月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳B3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアポロヘラクレスに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

6月27日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、3歳B1（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のサンドシアターを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳A3（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキヌガサガールに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のカンナ賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳A2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミナモトコジロウを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のカストル特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で吉原寛人騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラブレインを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って5勝目を挙げた。

9月13日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のハマナス賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉原寛人騎手（7戦5勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦のねむの木賞（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で吉原寛人騎手（8戦5勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月12日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のがんばれ金沢競馬特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で吉原寛人騎手（9戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るシャーロックメグを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月8日、中3週で迎えた15戦目は、アルデバラン特別（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で吉原寛人騎手（10戦6勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるグレイスロバリーを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

11月21日、中1週で迎えた16戦目は、（株）本田工務店特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で吉原寛人騎手（11戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマウントセレナードを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月6日、中1週で迎えた17戦目は、デッセンバー特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で吉原寛人騎手（12戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマヤノグローバルを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月20日、中1週で迎えた18戦目は、アルデバラン特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で吉原寛人騎手（13戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るバブルオーバーを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って8勝目をマークした。

4歳（2005年）

1月3日、中1週で迎えた19戦目は、お年玉特別石川県馬主協会長賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で吉原寛人騎手（14戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るフロムアウトサイドを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

4月12日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、一般B2-3（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は16戦連続で吉原寛人騎手（15戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のケイエスローレルに4馬身の差をつけて10勝目を達成した。

4月25日、中1週で迎えた21戦目は、石川県馬主協会長賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で吉原寛人騎手（16戦10勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2-2（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は18戦連続で吉原寛人騎手（17戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のルタンフィルに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月22日、中1週で迎えた23戦目は、石川県馬主協会長賞（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で吉原寛人騎手（18戦11勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた24戦目は、菖蒲特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で吉原寛人騎手（19戦11勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルバーブレットに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月19日、中1週で迎えた25戦目は、北陸コカ・コーラボトリング（株）杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で吉原寛人騎手（20戦12勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、ひなげし特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は22戦連続で吉原寛人騎手（21戦12勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルバーブレットに3馬身の差をつけて制した。

7月31日、中3週で迎えた27戦目は、一般B1-3（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は23戦連続で吉原寛人騎手（22戦13勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた28戦目は、北陸ペプシコーラ販売杯（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は24戦連続で吉原寛人騎手（23戦13勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。