アロハリリー（2015年生、母ハワイアンウインド）

アロハリリー（2015年2月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「花の外見がパイナップルに似た南アフリカ原産のユーコミスの花」。毛色は青鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したハワイアンウインドが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地6戦2勝2着3回。2019年の小倉日経オープン(オープン)に勝利した他、2020年のポートアイランドステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月21日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオールフォーラヴにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月4日、中1週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたウスベニノキミ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミッキーチャームを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月15日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたウインミレーユ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた6戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤアルパマに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2019年）

3月17日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモザイクに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

5月4日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月13日、中9週で迎えた9戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラテュロスをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

8月25日、中1週で迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベステンダンクをクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

5歳（2020年）

1月18日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

2月23日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

4月25日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

8月2日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

10月4日、中8週で迎えた17戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

2021年2月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。