ヤシマソブリン（1991年生、母エゾミドリ）
Yashima Sovereign
1991.04.10
ヤシマソブリン（1991年4月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時16歳）と交配したエゾミドリが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地34戦6勝2着3回。1994年の菊花賞(G1)で2着に入った他、1994年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。
経歴
デビュー前
松山康久厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（1993年）
10月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルタクトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて初白星を挙げた。
11月27日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。
12月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメアーリヒトを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。
3歳（1994年）
2月14日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。
3月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。
3月27日、中2週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。
5月8日、中5週で迎えた7戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったナムラコクオーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。
5月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。
7月3日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタイキブリザードを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。
10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアラタマワンダーに1馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。
11月6日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったナリタブライアンにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。
12月25日、中6週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦2勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。
4歳（1995年）
4月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、G2の産経大阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井千明騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。
4月23日、中2週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で坂井千明騎手（7戦2勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。
8月6日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、G3の関屋記念（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で坂井千明騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。
9月18日、中5週で迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で坂井千明騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。
10月29日、中5週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で坂井千明騎手（10戦2勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。
11月18日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で坂井千明騎手（11戦2勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。
5歳（1996年）
8月18日、約9か月の休み明けで迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。
9月15日、中3週で迎えた20戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。
10月27日、中5週で迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。
11月16日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。
12月14日、中3週で迎えた23戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（12戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。
6歳（1997年）
1月25日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（13戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。
2月8日、中1週で迎えた25戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（14戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンコンカードを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに勝利を挙げた。
4月12日、中8週で迎えた26戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（15戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。
4月27日、中1週で迎えた27戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（16戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。
5月31日、中4週で迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（17戦3勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。
6月22日、中2週で迎えた29戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井千明騎手（18戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のゲイリーイーグルを3/4馬身振り切って制した。
7月6日、中1週で迎えた30戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂井千明騎手（19戦4勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。
8月3日、中3週で迎えた31戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で坂井千明騎手（20戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
9月14日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で坂井千明騎手（21戦4勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したメジロドーベルを差し切れず、1馬身半差の2着となった。
10月26日、中5週で迎えた33戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で坂井千明騎手（22戦4勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。
11月16日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で坂井千明騎手（23戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。