ダンビュライト（2014年生、母タンザナイト）

ダンビュライト（2014年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「無色透明、淡いピンク、黄色、紫などの色彩をもつパワーストーン」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時7歳）と交配したタンザナイトが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の京都記念(G2)に勝利した他、2018年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月9日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキクノルアに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月8日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったブレスジャーニーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月18日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

3歳（2017年）

2月5日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4月16日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月28日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

12月24日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のクリノヤマトノオーを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

4歳（2018年）

1月21日、中3週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のミッキースワローに2馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

4月1日、中9週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月29日、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月24日、中7週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月23日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月1日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2019年）

1月20日、中6週で迎えた17戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた18戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のステイフーリッシュをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

3月31日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（3戦3勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

10月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（4戦3勝）。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ドレッドノータスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月24日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（5戦3勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

6歳（2020年）

5月3日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（6戦3勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

6月28日、中7週で迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（7戦3勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松若風馬騎手（8戦3勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

7歳（2021年）

2月14日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松若風馬騎手（9戦3勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月27日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松若風馬騎手（10戦3勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

10月10日、約6か月半の休み明けで迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松若風馬騎手（11戦3勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた28戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は11戦連続で松若風馬騎手（12戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

12月23日、中6週で迎えた29戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で松若風馬騎手（13戦3勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2021年12月30日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

8歳（2022年）

1月23日、中3週で迎えた30戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で松若風馬騎手（14戦3勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

3月20日、中7週で迎えた31戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で松若風馬騎手（15戦3勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

2022年3月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。