ウインマーベル（2019年生、母コスモマーベラス）

ウインマーベル（2019年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+驚くべきこと」。毛色は栗毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時10歳）と交配したコスモマーベラスが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2022年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、2023年の阪神カップ(G2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

深山雅史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月20日、デビュー戦は丹内祐次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月5日、中6週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で丹内祐次騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で丹内祐次騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルナエルモッサに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月14日、中3週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシノレバンテに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月18日、中4週で迎えた8戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったジャングロに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2022年）

3月19日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

5月8日、中6週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジャスパークローネを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手にした。

5月28日、中2週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のコムストックロードに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

8月28日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたヴェントヴォーチェ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中4週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャンダルムにクビ差届かず2着となった。

4歳（2023年）

1月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3月26日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたレッドモンレーヴ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月27日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた19戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月23日、中7週で迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（8戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のグレナディアガーズを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5歳（2024年）

2月25日、中8週で迎えた21戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（9戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアサカラキングを猛烈な末脚でハナ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月24日、中3週で迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（10戦3勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

5月11日、中6週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（11戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレッドモンレーヴをハナ差振り切って4つ目の重賞タイトルを獲得した。

9月29日、約4か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（12戦4勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。