シュリ（2016年生、母エーゲリア）

シュリ（2016年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「琉球王国の都」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したエーゲリアが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2022年の関屋記念(G3)で2着に入った他、2020年のリゲルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月5日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナリスを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

6月29日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、3歳以上1勝クラスの御在所特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したウルクラフトにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2020年）

2月23日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルウィルトスに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

3月15日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの賢島特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るミトノマルーンを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月8日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

9月20日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のムーンチャイムに2馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

12月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノフェイバーをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

5歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5月8日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスマートリアンを3/4馬身振り切って休養明けの一戦を制した。

6月13日、中4週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

6歳（2022年）

1月5日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

8月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ウインカーネリアンに3/4馬身交わされて2着となった。

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

9月11日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は514kg。13頭立ての9番ゲートからスタート。競走除外となった。

7歳（2023年）

1月5日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月23日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。