バアゼルリバー（2006年生、母フレンドレイ）

バアゼルリバー（2006年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「地名＋川」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したフレンドレイが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地24戦4勝、中央障害13戦3勝2着4回。2012年の中山大障害(JG1)で2着に入った他、2012年の中山グランドジャンプ(JG1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

3月1日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のレッドサーパスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月4日、中1週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のロードメダリストを半馬身振り切って雨中の戦いを制した。

5月2日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

11月15日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキクノアポロを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月13日、中3週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4歳（2010年）

1月10日、中3週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

1月31日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。

7月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（7戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた15戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5歳（2011年）

3月19日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月8日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマナクーラをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

6月5日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

11月12日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた24戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（2012年）

1月22日、中4週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルキョクチョウに約17馬身の大差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月11日、中2週で迎えた26戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3760m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のマサライトに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

3月10日、中3週で迎えた27戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のアグネスラナップに1馬身3/4の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号をつかんだ。

4月14日、中4週で迎えた28戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったマジェスティバイオから8馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小坂忠士騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月10日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた30戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で小坂忠士騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマサノブルースから3馬身半差の2着となった。

12月22日、中5週で迎えた31戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で小坂忠士騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、勝ったマーベラスカイザーから3馬身差の2着に敗北した。

7歳（2013年）

3月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小坂忠士騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた33戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で小坂忠士騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月12日、約6か月の休み明けで迎えた34戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小坂忠士騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったオースミムーンから1馬身3/4差の2着となった。

12月21日、中9週で迎えた35戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で小坂忠士騎手（11戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2014年）

11月15日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた37戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 小雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。10着に敗れた。