シンギュラリティ（2014年生、母サミットヴィル）

シンギュラリティ（2014年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「特異点」。毛色は鹿毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時7歳）と交配したサミットヴィルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2018年のフォーチュンカップ(1000万下)。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月23日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3歳（2017年）

1月17日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したゼンノワスレガタミを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月12日、中3週で迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったナムラカブトにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスマートウェールズをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

5月13日、中9週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したフィアーノロマーノにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月3日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキャリアベストを半馬身振り切って制した。

4歳（2018年）

1月8日、中4週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマテンロウゴーストにクビ差届かず2着となった。

5月13日、中3週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したダノンキングダムにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンサールを次元の違う末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

8月26日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の2018ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったスマートエレメンツに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中9週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したジークカイザーにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月1日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したミスディレクションを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフォーチュンカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のジェシーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2019年）

3月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたクレッシェンドラヴ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月20日、中3週で迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンキングダムに3/4馬身届かず2着となった。

6月15日、中7週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2000m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したジナンボーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月1日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。