マルブツパワフル（1988年生、母パワフルレデイ）

マルブツパワフル（1988年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時8歳）と交配したパワフルレデイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着8回。1994年の北九州記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

8月19日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のミルヴェンチアを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり最後はコスミックライナーと並んで10着同着となった。

3歳（1991年）

6月29日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下のえのき賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したシルクブーケにアタマ差届かず2着となった。

4歳（1992年）

4月11日、約9か月半の休養明けで迎えた4戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた5戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したアローシークレットに半馬身届かず2着に敗北した。

5月17日、連闘で迎えた7戦目は、5歳以上500万下の新発田特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したラインオブキリーにハナ差届かず2着となった。

6月21日、中4週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったニシノハナブエに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月18日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

8月9日、中2週で迎えた10戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のリネンスパークをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で日吉正和騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

10月4日、中5週で迎えた12戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は日吉正和騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったパリスハーリーを3/4馬身捉え切れず2着となった。

11月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（4戦1勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーテイオーにアタマ差届かず2着となった。

12月6日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマチカネヒオドシをクビ差振り切って優勝

12月27日、中2週で迎えた17戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスノートリリオをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（1993年）

1月16日、中2週で迎えた18戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は増井裕騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

6月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7月4日、中1週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の観月橋ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた22戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

8月29日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は増井裕騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月19日、中2週で迎えた24戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したマリンパシフィックを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月28日、中3週で迎えた27戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた28戦目は、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

6歳（1994年）

7月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったイブキファイブワンをクビ差捉え切れず2着となった。

8月14日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。