エイシンアロンジー（2011年生、母Ice Mint）

エイシンアロンジー（2011年1月30日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋仏語の『さあ！行こう』より」。毛色は鹿毛。種牡馬のSea The Stars（当時5歳）と交配したIce Mintが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦3勝2着8回。主な勝ち鞍は2015年の出雲崎特別(500万下)。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

10月13日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のファシーノをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2014年）

5月31日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したルファルシオンに半馬身届かず2着に敗北した。

7月12日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の茶臼山高原特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったサトノアラジンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月13日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカムイミンタラを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

4歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したエーシンハクリューを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月7日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたダービーフィズ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月26日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスティーグリッツにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフォルトファーレンに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月10日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた11戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったシュヴァルグランに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月22日、中2週で迎えた12戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

5歳（2016年）

3月26日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンライズセンスにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月1日、中4週で迎えた14戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

11月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったマイネルサージュに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月18日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。