ヴィルトファン（2016年生、母ワイルドフェイス）

ヴィルトファン（2016年4月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「お転婆（独）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時20歳）と交配したワイルドフェイスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は赤石牧場。2020年のしらさぎ賞(牝地方重賞)で2着に入った他、2020年のしらさぎ賞(牝S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、赤石牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、カナヤマホールディングスによって1,134万円で落札された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月9日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は514kg。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

3歳（2019年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコマノゼニトに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月17日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

5月25日、中9週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

7月27日、中8週で迎えた5戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒイナヅキを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月15日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のヒイナヅキに1馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

10月21日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

12月22日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの2019フェアウェルステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

4歳（2020年）

1月13日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

2020年1月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月24日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’20 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシークレットアリアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月22日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したストロングハートを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中6週で迎えた12戦目は、ファンタスティックチャレンジ（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた13戦目は、ジュライ賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた14戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、アフター5スター賞トライアル（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、SPAT4で年忘れ!ポイント10倍賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

5歳（2021年）

1月21日、中2週で迎えた16戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、’21ウィンタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、クルセイズスピリツに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月18日、中3週で迎えた17戦目は、クリスマスローズ賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブロンディーヴァに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

5月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた19戦目は、ゆりかもめオープン（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月13日、中4週で迎えた20戦目は、ルビー賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

12月6日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、ノースウインド賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るストーミーデイを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

12月30日、中2週で迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

6歳（2022年）

2月18日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、春告鳥スプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2022年2月21日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。