タケノサイコウ（2019年生、母タケノペガサス）

タケノサイコウ（2019年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+最高」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードバリオス（当時14歳）と交配したタケノペガサスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は竹原孝昭。2023年の佐賀オータムスプリントに勝利した他、2021年のカペラ賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月3日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

7月10日、連闘で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

8月11日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヨーソローに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマツリダウルフに7馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月11日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦の令和3年8月佐賀県豪雨災害被災者支援競走（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゲコクジョウを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

10月2日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦の陽月賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセキトバノゴトクに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月17日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦のベテルギウス特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で飛田愛斗騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンカハラに6馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月31日、中1週で迎えた8戦目は、2歳戦のリゲル特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飛田愛斗騎手（5戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムーンオブザクインに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月14日、中1週で迎えた9戦目は、2歳地方重賞のカペラ賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で飛田愛斗騎手（6戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンカハラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

3歳（2022年）

1月23日、中9週で迎えた10戦目は、3歳戦の呼子大橋特選（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で飛田愛斗騎手（7戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリーンジェイドに6馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

2月23日、中3週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞のたんぽぽ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で飛田愛斗騎手（8戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のイチザウイナーを3/4馬身振り切って驚異の9連勝を決めた。

5月29日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、国見岳賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は飛田愛斗騎手（9戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた14戦目は、エリカ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したカルフレグランスに3/4馬身届かず2着となった。

12月3日、中2週で迎えた15戦目は、ターコイズ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は飛田愛斗騎手（10戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のシウラグランデに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月25日、中2週で迎えた16戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（11戦10勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2023年）

1月12日、中2週で迎えた17戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（12戦10勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた18戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（13戦10勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のラインエミネントに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月25日、中3週で迎えた19戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、佐賀スプリングダッシュ（佐賀ダート900m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた20戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は飛田愛斗騎手（14戦11勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエスケイファーストをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、北山湖特別（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（15戦12勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた22戦目は、阿蘇山賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（16戦12勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた23戦目は、鳴神月賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（17戦12勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカルフレグランスに5馬身の差をつけて勝利数を13に伸ばす

7月23日、中3週で迎えた24戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で飛田愛斗騎手（18戦13勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルモーディグに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月16日、中2週で迎えた25戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飛田愛斗騎手（19戦14勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた26戦目は、日向灘特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で飛田愛斗騎手（20戦14勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ロンドンテソーロにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月15日、中4週で迎えた27戦目は、佐賀オータムスプリント（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で飛田愛斗騎手（21戦14勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシゲルタイタンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2024年）

2月10日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、唐津湾賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で飛田愛斗騎手（22戦15勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた29戦目は、鏡山特別（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で飛田愛斗騎手（23戦15勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

3月30日、中4週で迎えた30戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、佐賀スプリングダッシュ（佐賀ダート900m 曇/重）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず3着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた31戦目は、六角川特別（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島拓騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。