マイネルコンバット（1997年生、母プリンセススマイル）

マイネルコンバット（1997年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時7歳）と交配したプリンセススマイルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高松牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着3回、中央障害4戦1勝2着1回、地方6戦1勝2着1回。2000年のジャパンダートダービー(G1)に勝利した他、2000年の名古屋優駿(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額3,000万円（30万×100口）で一口馬主が募集された。

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

7月17日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月24日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったゲイリーファンキーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマイネルトランプに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大西直宏騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンボリアトランタを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

10月24日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大西直宏騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

3歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

2月27日、中6週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エンゲルグレーセにクビ差交わされて2着となった。

4月9日、中2週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下のたけのこ賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホーマンギャロップに7馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

6月14日、中6週で迎えた14戦目は、3歳G3の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったアグネスデジタルから1馬身半差の2着となった。

7月12日、中3週で迎えた15戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るイエローパワーを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切ってG1初挑戦初制覇を果たした。

11月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（10戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大西直宏騎手（11戦3勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場なく13着に終わった。

12月29日、中4週で迎えた18戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大西直宏騎手（12戦3勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

4歳（2001年）

1月21日、中2週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に58kgの斤量を背負って出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

3月14日、中6週で迎えた20戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（13戦3勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4月30日、中6週で迎えた21戦目は、G2のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 曇/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月9日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（14戦3勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5歳（2002年）

3月3日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた24戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた25戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

5月11日、中6週で迎えた26戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 曇）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月25日、中1週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦堅治騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のテンビーエースに4馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3350m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦堅治騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったガルフィンドリームから7馬身差の2着に敗北した。