ニホンピロレガーロ（2003年生、母ニホンピロポリーナ）

ニホンピロレガーロ（2003年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋贈り物（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時7歳）と交配したニホンピロポリーナが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は福岡清。戦績は、中央平地29戦6勝2着5回。2010年の小倉記念(ハンデG3)に勝利した他、2009年の新潟大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

服部利之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月25日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に敗れた。

4月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のハリーダンカンに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月11日、中3週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

11月4日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

11月11日、連闘で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4歳（2007年）

6月2日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に敗れた。

12月1日、約6か月の休養明けで迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トウカイポリシーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフウランジョーをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

1月20日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

2月16日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたケンブリッジレーザ決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたタニノディキディキ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5月10日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で酒井学騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウォーゲームを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月11日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井学騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

12月13日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で酒井学騎手（9戦2勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

6歳（2009年）

1月4日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で酒井学騎手（10戦2勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のマンハッタンスカイをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で酒井学騎手（11戦3勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で酒井学騎手（12戦3勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったゼンノグッドウッドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月9日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は14戦連続で酒井学騎手（13戦3勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったシンゲンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月31日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた23戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は15戦連続で酒井学騎手（14戦3勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

7歳（2010年）

2月20日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた24戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で酒井学騎手（15戦3勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた25戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で酒井学騎手（16戦3勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で酒井学騎手（17戦3勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るミッキーペトラを上がり1位の末脚で半馬身差し切って優勝

5月8日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で酒井学騎手（18戦4勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

8月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で酒井学騎手（19戦4勝）。17頭立ての9番人気で18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバトルバニヤンをハナ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

8歳（2011年）

5月28日、約10か月の休養明けで迎えた29戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は21戦連続で酒井学騎手（20戦5勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。