イナズマタカオー（1991年生、母ユキワリザクラ）

イナズマタカオー（1991年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のアイシーグルーム（当時8歳）と交配したユキワリザクラが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（有）大西興産。戦績は、中央平地34戦6勝2着1回。1995年のマイラーズカップ(G2)で2着に入った他、1996年の中京記念(ハンデG3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

日迫良一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

7月25日、デビュー戦は田島信行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 雨/良）に出走。馬体重は434kg。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のコウユートゥルーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた4戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメルシーステージを半馬身振り切って2勝目を収める

11月6日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

12月12日、中4週で迎えた7戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3歳（1994年）

1月16日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のシンザン記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月6日、中6週で迎えた9戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず16着に敗れた。

6月12日、中5週で迎えた12戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウワカタカをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月2日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビコーペガサスに1馬身1/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

10月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた15戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

4歳（1995年）

2月19日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた18戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ビッグショウリに3/4馬身交わされて2着となった。

4月22日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（5戦0勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスプリングバンブーに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた25戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず17着に終わった。

5歳（1996年）

1月5日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

3月17日、中9週で迎えた27戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田島信行騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のファンドリショウリをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6歳（1997年）

8月10日、約17か月の休み明けで迎えた28戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた30戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

11月22日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は田島信行騎手（4戦2勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

7歳（1998年）

1月5日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた34戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。