ヤグライーガー（1990年生、母ミスゾーラ）

ヤグライーガー（1990年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナグルスキー（当時9歳）と交配したミスゾーラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地31戦6勝2着4回、地方4戦1勝2着1回。1995年の平安ステークス(G3)で2着に入った他、1994年の摩耶ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

10月17日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るネイビーシールズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドリュートを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（1993年）

1月23日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月9日、中7週で迎えた8戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

6月12日、中4週で迎えた9戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウヤシマを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンブリッジシチーを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月13日、中7週で迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り雨/不良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったハギノサーペンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（10戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキソジゴールドに4馬身の差をつけて優勝

1月30日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の暁晴山ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（11戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンボリシンホニーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

2月26日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのプロキオンステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（12戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスタートウジンをアタマ差振り切って5勝目を収める

3月26日、中3週で迎えた20戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた22戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒデノリードを半馬身振り切って6勝目を掴み取った。

10月10日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた24戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた25戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（1995年）

1月16日、中3週で迎えた26戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したライブリマウントにアタマ差届かず2着となった。

2月18日、中4週で迎えた27戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

2月25日、連闘で迎えた28戦目は、仁川ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた29戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた31戦目は、群馬記念（高崎ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったロイヤルハーバーから3/4馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた32戦目は、摩耶ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月2日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、オグリキャップ記念（笠松ダート2500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（1996年）

5月13日、約5か月半の休み明けで迎えた35戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のリドガイをクビ差制して久々の一戦をモノにした。