マヤノリュウジン（2007年生、母ポットブリリアンス）

マヤノリュウジン（2007年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋龍神」。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時12歳）と交配したポットブリリアンスが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川隆則。戦績は、中央平地24戦6勝2着2回、地方12戦9勝。2013年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入った他、2014年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

4月10日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

5月20日、中5週で迎えた2戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプランテーションに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミュルザンヌに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリーチイッパツに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月1日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバランスシートに9馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦の孔雀特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョオーサマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月17日、中4週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のハヤテカムイオーをクビ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月14日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、長月特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のオスカルフランソワに2馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

9月28日、中1週で迎えた9戦目は、わし座特別（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマコトエレンシアに4馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

10月13日、中1週で迎えた10戦目は、三番叟特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた11戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた12戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ガーベラ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマコトバンクウをクビ差振り切って勝利をモノにする

12月26日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4歳（2011年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアイビーフォールドに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月13日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルーリングムーンを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

6月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のゆうき賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したツルマルネオにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月17日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、逃げるニシノステディーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2012年）

7月29日、約12か月半の休養明けで迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐世保特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

6歳（2013年）

2月24日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のビットスターダムをクビ差振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

3月24日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニンジャを半馬身振り切って勝利数を13に伸ばす

5月26日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月29日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月23日、中7週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

7歳（2014年）

3月2日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦3勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた28戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のバーバラに1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

8月17日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスマートオリオンをクビ差振り切って勝利数を15に伸ばす

9月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

8歳（2015年）

8月23日、約10か月半の休養明けで迎えた32戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた33戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた34戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月15日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9歳（2016年）

6月17日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた36戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。