サングレーザー（2014年生、母マンティスハント）

サングレーザー（2014年1月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「太陽の近くをかすめるように通る彗星」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したマンティスハントが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地16戦7勝2着2回。2018年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入った他、2018年の札幌記念(G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

8月28日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサトノアレスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウオワラにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のステラルージュに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

7月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るツーエムマイスターを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月18日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のビップライブリーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月28日、中5週で迎えた10戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒルノデイバローをアタマ差振り切って4連勝で初の重賞タイトルをゲットした。

11月19日、中2週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月23日、中4週で迎えた12戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2018年）

4月22日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のモズアスコットに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

6月3日、中5週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマカヒキをハナ差振り切って重賞3勝目を挙げた。

10月28日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したレイデオロを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月9日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5歳（2019年）

3月31日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

6月2日、中8週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたブラストワンピース決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2020年9月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。