レイデオロ（2014年生、母ラドラーダ）

レイデオロ（2014年2月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「黄金の王（西）。父名、母名より連想」。2017年にJRA賞最優秀3歳牡馬、2018年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したラドラーダが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦7勝2着1回、海外1戦0勝。2018年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2017年の日本ダービー（東京優駿）(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月9日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のポールヴァンドルに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月3日、中7週で迎えた2戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のコマノインパルスに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

12月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルスフェーンに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2017年）

4月16日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦3勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスワーヴリチャードを3/4馬身振り切ってダービー馬の称号を勝ち取った。

9月24日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のキセキに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月26日、中8週で迎えた7戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（6戦5勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したシュヴァルグランを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月31日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月23日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアルアインをクビ差振り切って重賞4勝目を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（9戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のサングレーザーに1馬身1/4の差をつけて秋の盾を射止めた。

12月23日、中7週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（10戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したブラストワンピースにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2019年）

3月30日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（11戦7勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（12戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

9月22日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

11月24日、中8週で迎えた16戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

2019年12月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。