シャンソニエール（1989年生、母ヴエイグドリーム）

シャンソニエール（1989年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンシヤインボーイ（当時15歳）と交配したヴエイグドリームが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着7回。1994年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入った他、1993年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤竹男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

1月11日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のブライティアに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月2日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

2月29日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

8月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

9月12日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンクジュエルに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月27日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、サクラスズカオーに交わされて1馬身差の2着となった。

10月17日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハヤトラに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月8日、中2週で迎えた9戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

12月27日、中6週で迎えた10戦目は、’92フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（7戦3勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、シンボリダンサーに3/4馬身交わされて2着となった。

4歳（1993年）

1月31日、中4週で迎えた11戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ラビットボールに3/4馬身交わされて2着となった。

4月11日、中5週で迎えた13戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

9月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、競馬法制定70周年記念初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（9戦3勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、イブキファイブワンにクビ差交わされて2着となった。

10月24日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、シュアリーウィンに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月20日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。17頭立ての9番人気で大外17番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、シャマードシンボリに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（1994年）

2月20日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月13日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジャムシードに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月2日、中2週で迎えた23戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月15日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

10月9日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた27戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（9戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ナカミアンデスにアタマ差交わされて2着となった。

6歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

11月12日、約10か月半の休養明けで迎えた29戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（11戦1勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（12戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた31戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（13戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

7歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で田面木博公騎手（14戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に終わった。