ディープグローリー（1986年生、母トツプメイジⅡ）

ディープグローリー（1986年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイープダイバー（当時17歳）と交配したトツプメイジⅡが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は池田牧場。戦績は、中央平地27戦7勝2着2回、地方1戦0勝。1992年の栗東ステークス(オープン)に勝利した他、1992年の仁川ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月5日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアジサイクィーンを別次元の末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳400万下の寒梅賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

9月23日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、イーグルフォレストにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月21日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシンセイボールドに4馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月12日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた7戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマトビューテイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

4歳（1990年）

1月6日、中5週で迎えた8戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンダーテイオーに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

1月28日、中2週で迎えた9戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月21日、約8か月の休み明けで迎えた11戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた12戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、観月橋ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったパッシングルートに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5歳（1991年）

1月26日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた14戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカミノクレッセに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（9戦3勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5月12日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミリオンオリンピアに4馬身の差をつけて優勝

6月2日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の阪急杯（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月26日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（6戦3勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

12月7日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、阪神競馬場新装記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（7戦3勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6歳（1992年）

1月19日、中5週で迎えた20戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（8戦3勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月1日、中5週で迎えた21戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山勝秀騎手（9戦3勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた22戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で丸山勝秀騎手（10戦3勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4月25日、中4週で迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキョウエイスワットをアタマ差振り切って7勝目を挙げた。

5月16日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7歳（1993年）

1月17日、約8か月の休養明けで迎えた25戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦3勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた26戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた27戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月25日、中8週で迎えた28戦目は、北村欣也騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。