ナリタブレード（2017年生、母レディトゥプリーズ）

ナリタブレード（2017年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+刃」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時10歳）と交配したレディトゥプリーズが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回、地方10戦1勝2着1回。2023年の東海ゴールドカップで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、オースミによって2,160万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月29日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したスマートカーリーにクビ差届かず2着となった。

7月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

3歳（2020年）

1月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のダノンカオスに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月24日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、最後はロードシャムロックと並んで3着同着となった。

12月26日、中2週で迎えた11戦目は、金山昇馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの2020ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド阪神1戦（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2021年）

1月30日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラスの脊振山特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたスズカノロッソ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月28日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラスの鳥栖特別（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したニホンピロスクーロにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの北辰特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレースオブナイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5歳（2022年）

3月12日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアナゴサンをクビ差振り切って勝利をモノにする

4月9日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの京橋ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

7月30日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

9月3日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

12月25日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

6歳（2023年）

1月7日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

10月22日、約9か月の休み明けで迎えた25戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に終わった。

12月8日、中6週で迎えた26戦目は、馬渕繁治騎手を鞍上に迎えて、東海ゴールドカップトライアル（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のメルトに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月31日、中2週で迎えた27戦目は、東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で馬渕繁治騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したストームドッグにハナ差届かず2着に甘んじた。

7歳（2024年）

1月25日、中3週で迎えた28戦目は、ウインター争覇（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で馬渕繁治騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた29戦目は、下萌特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で馬渕繁治騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた30戦目は、マーチカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で馬渕繁治騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

8月15日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、岐阜美少女図鑑しろゆり賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で馬渕繁治騎手（5戦1勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた32戦目は、キンモクセイオープン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で馬渕繁治騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた33戦目は、月桂冠特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で馬渕繁治騎手（7戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた34戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、オータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月25日、中1週で迎えた35戦目は、ペガスス座特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。