アントウェルペン（2019年生、母キネオダンサー）

アントウェルペン（2019年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベルギーの地名。ローエングリンの舞台となった地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のローエングリン（当時20歳）と交配したキネオダンサーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2023年のC2五組(一般C2五)。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

12月12日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3歳（2022年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

4月24日、中7週で迎えた3戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

6月25日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で永野猛蔵騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月6日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

2022年8月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月12日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、3歳C2五（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

9月26日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳C2四（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

10月2日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2十（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したカミデセンプウを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月24日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋悠里騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2七（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋悠里騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したハイアキュレイトを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

11月27日、連闘で迎えた13戦目は、一般C2七（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で高橋悠里騎手（6戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ニューヴァージョンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた14戦目は、オッズパークテシオブログ賞（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で高橋悠里騎手（7戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、クォーツにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2023年）

1月2日、中2週で迎えた15戦目は、C2五組（水沢ダート1400m 雪/不良）に出走。鞍上は9戦連続で高橋悠里騎手（8戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフェスティヴベッラを異次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月13日、中9週で迎えた16戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1300m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったネオネオモッズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で迎えた17戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた18戦目は、一般C1三（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山本政聡騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1三（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（9戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1四（盛岡ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（10戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のレーヌデゼトワールを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5月28日、中2週で迎えた21戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（12戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

7月3日、中2週で迎えた23戦目は、ベンバトル特別（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高橋悠里騎手（13戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレーヌデゼトワールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた24戦目は、区界高原賞（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で高橋悠里騎手（14戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた25戦目は、室陽一朗騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド盛岡第1戦（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた26戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、御所湖賞（盛岡芝1000m 小雨/重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月13日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、孫達へ贈るハイセは頑張った賞（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた28戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（15戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（16戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2024年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（17戦2勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた31戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（18戦2勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ダイヤモンドブルーに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月9日、中1週で迎えた32戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、一般B2（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた33戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（19戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。