リトルアマポーラ（2005年生、母リトルハーモニー）

リトルアマポーラ（2005年1月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「小さな＋ひなげしの花（西）」。2008年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時7歳）と交配したリトルハーモニーが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地22戦5勝。2008年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、2009年の愛知杯(牝ハンデG3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

15歳のとき、社台コーポレーション白老ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、中辻明によって2,200万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月8日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアウロラプラネットを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月23日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/重）に出走。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のミッキーチアフルに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月23日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のライムキャンディに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4月13日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月25日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

10月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、6着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカワカミプリンセスに1馬身半の差をつけて中距離女王の座を射止めた。

4歳（2009年）

4月18日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月18日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた13戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブラボーデイジーをクビ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを手にした。

5歳（2010年）

2月6日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦0勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

12月4日、中2週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。