エメラルドクイーン（2013年生、母レッドレターデイ）

エメラルドクイーン（2013年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「エメラルド＋女王」。毛色は栗毛。種牡馬のトワイニング（当時22歳）と交配したレッドレターデイが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は神垣道弘。戦績は、中央平地10戦0勝2着1回、地方22戦9勝2着5回。2017年の東海クラウン(一般A1 A2 B以上)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

9月19日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

12月6日、中7週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブロワを差し切れず、2馬身差の2着となった。

12月26日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

3歳（2016年）

1月30日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に終わった。

3月12日、中5週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

3月26日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた10戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた11戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウォーターディルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月18日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦の二千十六年武将様生誕記念の陣（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るウォーターディルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月2日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦のコノハズク特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

8月31日、中3週で迎えた14戦目は、3歳戦の雷鳥特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ナムラリボンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月19日、中2週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の秋の鞍（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で今井貴大騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた16戦目は、3歳戦のキツツキ特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で今井貴大騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、センターフォワードにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、3歳戦のメジロ特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で今井貴大騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた18戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般B8（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメドウスラヴに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月21日、中1週で迎えた19戦目は、磨墨特別（笠松ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダンスオーレに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月7日、中1週で迎えた20戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた21戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、岐阜新聞・岐阜放送杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウインステージに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

1月11日、中1週で迎えた22戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、若竹賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のルーヴルヴォイスに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

1月23日、中1週で迎えた23戦目は、千両特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた24戦目は、ホトケノザ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた25戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のソットヴォーチェを3/4馬身振り切って5勝目をマークした。

3月8日、中1週で迎えた26戦目は、春蘭特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた27戦目は、一般B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（6戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のカンテラガールを3/4馬身振り切って6勝目を獲得した。

4月24日、中2週で迎えた28戦目は、菜の花特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（7戦3勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチェダーに3馬身の差をつけて優勝

6月2日、中5週で迎えた29戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（8戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ハイジャに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた30戦目は、揖斐峡特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（9戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキクノサージに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月30日、中1週で迎えた31戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で筒井勇介騎手（10戦5勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のメモリージルバをクビ差振り切って9勝目を獲得した。

8月10日、中5週で迎えた32戦目は、牝馬限定オープンのコスモス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で筒井勇介騎手（11戦6勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。