トロヴァオ（2013年生、母サワズソング）

トロヴァオ（2013年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のカネヒキリ（当時11歳）と交配したサワズソングが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のJBCスプリント(Jpn1)で3着に入った他、2015年のハイセイコー記念(S2)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2015年）

7月9日、デビュー戦は藤原幹生騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタービランスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月5日、中3週で迎えた2戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエリュシオンに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月9日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ7（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、タービランスに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月14日、中4週で迎えた4戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、2歳S2のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグランユニヴェールに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月16日、中8週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（2016年）

4月20日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したタービランスにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月8日、中6週で迎えた7戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた8戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンパイアペガサスに6馬身の差をつけて久々の実戦を制した。

12月21日、中3週で迎えた9戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/稍重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

4歳（2017年）

3月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

5月17日、中6週で迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、リアライズリンクスに交わされて1馬身差の2着となった。

6月21日、中4週で迎えた12戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、’17ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムサシキングオーに3馬身の差をつけて4勝目を収める

11月15日、中5週で迎えた14戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2018年）

1月3日、中6週で迎えた15戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月17日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

5月30日、中5週で迎えた17戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた18戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

10月31日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

12月24日、中7週で迎えた20戦目は、S2のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6歳（2019年）

3月6日、中9週で迎えた21戦目は、地方重賞のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

5月15日、中9週で迎えた22戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったキャプテンキングを半馬身捉え切れず2着となった。

7月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた24戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のスパーキングサマーカップオープン他地区所属（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったトキノパイレーツに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月16日、中7週で迎えた25戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた26戦目は、Jpn1のJBCスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月25日、中6週で迎えた27戦目は、S2のゴールドカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7歳（2020年）

2月26日、中8週で迎えた28戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマッチレスヒーローに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

7月29日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた30戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月7日、中4週で迎えた31戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は藤田凌騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた32戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8歳（2021年）

4月14日、約5か月半の休み明けで迎えた33戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田凌騎手（4戦1勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

6月3日、中6週で迎えた34戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田凌騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

9月23日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

11月2日、中5週で迎えた36戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、別次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のゴールドホイヤーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2021年11月26日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。