アドマイヤカイザー（1996年生、母Alexandrie）

アドマイヤカイザー（1996年5月9日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のRainbow Quest（当時15歳）と交配したAlexandrieが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦4勝2着6回。2000年の毎日王冠(G2)で2着に入った他、1999年のマイルチャンピオンシップ(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

2月7日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンウォーレンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヒダカクラフティーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月5日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトミケンロマンに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

7月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したシルクガーディアンにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月2日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のチェックメイトに1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月6日、中2週で迎えた8戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンルバーンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月21日、中1週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入った。

4歳（2000年）

1月5日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったキョウエイマーチに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月4日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

10月8日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたトゥナンテ決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（2001年）

2月25日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月14日、中4週で迎えた16戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた18戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーヨーデヘアを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6月24日、中1週で迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

10月7日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月24日、中4週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた23戦目は、2001ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2002年）

4月20日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたタフネススター決め手に屈してアタマ差の2着となった。

5月25日、中4週で迎えた25戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた26戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。